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LXP(ラーニング・エクスペリエンス・プラットフォーム)の基本と導入メリット・デメリット、LMSとの違いとは?

「LMS(Learning Management System:学習管理システム)」を活用した研修方法に課題を感じている。

そんな人事・教育担当者の方はいませんか?

「一方的なシステムで、個々の学習ニーズや関心に十分に対応していない」という声が社内から上がっているLMSのやり方を今一度見直したい。

本記事ではそんな方に向けて「LXP」というAIを駆使した最新のシステムについて紹介します。

導入メリット・デメリットは何か?LMSとの違いとは何なのか?詳しく解説しています。ぜひ自社の研修課題解決にお役立てください。

目次[非表示]

  1. 1.LXPとは?
  2. 2.LXPのメリットとデメリット
    1. 2.1.メリット① 一人ひとりに必要な研修を提供し、課題に応じてカスタマイズできる
    2. 2.2.メリット② 「経験から学ぶ」機会を提供
    3. 2.3.メリット③ 他のシステムと統合できる
    4. 2.4.デメリット① 導入コストがかかる
    5. 2.5.デメリット② 管理業務の負担が増える
  3. 3.LXP導入の注意点
    1. 3.1.従来型の「長時間eラーニング」は向かない
    2. 3.2.管理者は学習者のニーズを把握する必要がある
  4. 4.LXPとLMSの違い
  5. 5.まとめ

LXPとは?

まずは、LXPの基本的な概念について解説していきます。

LXP(Learning Experience Platform:ラーニング・エクスペリエンス・プラットフォーム)とは、学ぶ人の好みや課題に応じて学習内容をパーソナライズする学習体験プラットフォームです。

似たような仕組みとして「Amazon」を例に挙げてみましょう。

Amazonは過去の履歴に基づいて自動的におすすめの製品情報などを提供しますが、LXPも同様に学ぶ人の好みや必要に応じて学習内容をパーソナライズし、関連性の高いコンテンツをAIが自動推薦して表示する仕組みとなっています。

LXPのメリットとデメリット

ここからは企業研修におけるLXPのメリットとデメリットを解説していきます。

メリット① 一人ひとりに必要な研修を提供し、課題に応じてカスタマイズできる

LXPの大きなメリットは、従業員一人ひとりに合わせて研修を提供し、個々の課題に応じて研修内容をカスタマイズできることです。AIを活用して個人に最適な研修を自動提案することで、受講者は最短距離で必要なスキルを習得できます。

さらに、企業は豊富な研修内容の中から「営業力の強化」や「マネジメントスキルの向上」など自社の課題に合わせた研修を選択・実装できるため、従業員のスキル向上と合わせて自社の強みを伸ばしたり、弱点を補強したりすることもできます。

メリット② 「経験から学ぶ」機会を提供

LXPは「経験から学ぶ」学習機会を提供することで、従業員の成長を促進します。人の成長において「経験」が70%を占めるという「7・2・1の法則」に基づき、LXPは学習者が自ら学びたい内容を選択し、能動的に学習を進められる環境を提供します。

従業員は、自分の業務や課題に直結した実践的なスキルや知識を学び、上司の指示ではなく、自身の必要性を感じる経験を通じて学習します。このアプローチは、学習者のモチベーションを高め、より実践的で意味のある学習体験を実現します。

メリット③ 他のシステムと統合できる

LXPは他システムと統合が可能なため、外部コンテンツを取り入れて学習の幅を広げることができます。

例えば「翻訳ツール」と統合すれば多様な言語のコンテンツにアクセスが可能になります。新しい学習素材も随時追加できるため、LMSではカバーしきれない領域も学習可能です。この柔軟性により、従業員のスキル向上とキャリア開発を支援し、企業の成長に貢献することができます。

デメリット① 導入コストがかかる

LXP導入のデメリットの一つに「初期コスト」があります。最新技術を駆使した学習体験プラットフォームであるLXPは、その高度な機能性から無料で利用できるものは少なく、特に従業員数が多い企業ではコストが大きくなりがちです。

そのため、導入初期は特定の部門や成長を目指す人材に絞って利用を開始し、その効果を見ながら徐々に導入範囲を広げるスモールスタートがおすすめです。こうしたやり方で無駄なコストを抑えつつ、LXPのメリットを最大限に活用することが可能となります。

デメリット② 管理業務の負担が増える

LXP導入のもう一つのデメリットは、管理業務の負担増加です。活用する側に多大なメリットを提供する一方で、管理者は使い方のガイダンス提供や研修内容の整備といった追加業務に対応する必要があります。

この負担を軽減するためには全社的に導入を支援し、利用者が自ら使い方を学ぶ文化を醸成することや、管理業務をサポートする専門部門の設置など、組織全体での協力が不可欠となります。

LXP導入の注意点

ここからはLXP導入前に「確認しておきたい点」について解説していきます。

従来型の「長時間eラーニング」は向かない

研修やスキルアップにおいて、従業員が学習や自己啓発に割ける時間は限られており、多くの人が通勤時間や業務の合間に短時間で学習する傾向にあります。
そのため、LXPを活用する場合も数分程度の短いコンテンツが効果的です。従業員が昼休みや休憩時間、仕事の合間に学習を進められるように、長時間のeラーニング教材を保有している企業は、これらのコンテンツをマイクロラーニング形式に変換するなどの工夫が求められます。

管理者は学習者のニーズを把握する必要がある

LXP導入における重要な注意点として、管理者が学習者のニーズを適切にウォッチし、対応する必要があります。管理者は、従業員が必要とするスキルや注目度の高い学習リソースを常に把握し、それに応じて学習リソースの選択や学習促進のための施策を実施することが大切です。

具体的にはeラーニングコース、書籍の紹介、スキルアップに役立つ動画など、多様な学習リソースから学習者のニーズに合ったものを選び出し、最新情報として提供することが求められます。

LXPとLMSの違い

最後に「LXP」と「LMS(ラーニング・マネジメント・システム)」の違いを明確にしておきましょう。

学習管理におけるアプローチの側面で比較すると、LXPは「学習者の体験」に重点を置き、
学習者が自発的に学びたい内容を見つけられる環境を整えること
を目的としています。

一方、LMSは「管理者の意図」に重点が置かれ、
企業が学習者に学んでほしい情報を管理し、提供すること
を目的としています。

「学習の主導権が誰にあるか」という点が大きく異なります。LXPでは学習者が中心であり、LMSは管理者が学習フローを設計し、受講者に提供する内容を決定します。

研修に応用する場合は、従業員が自主的に学び、能動的にキャリア開発を行いたい場合にはLXPが、「学んでほしい情報を管理する」ところから理念の浸透や必須の社員教育にはLMSが適しているといえるでしょう。

まとめ

企業研修におけるLXPの活用法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
LXPの需要は高まっていますが、理念の浸透や必須教育に重点を置く場合はLMSの役割が不可欠であり、両システムは補完的に活用されるものと意識しておくといいですね。

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