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CBT試験・IBT試験のカンニング方法とは?実施者向けカンニングを成功させない方法

最近、入試や資格などの試験でのカンニングのニュースがいくつかありました。そういったカンニングの中にはインターネットを利用したものもあります。CBTやIBTなど、ウェブ上の試験を実施する側としては不安があるかもしれません。


この記事では、CBT・IBTで考えられるカンニング方法や対策についてまとめます。防止策が充実したおすすめサービスもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。


CBT試験・IBT試験とは

初めに、「CBT」「CBT試験」・「IBT」「IBT試験」という言葉の指し示す内容について確認します。


「CBT」とは、「Computer Based Testing」の略称で、コンピューターを利用した試験の総称です。「CBT試験」も同じ意味で使われています。コンピューターのディスプレイに問題が表示され、マウスやキーボードを使って解答します。会場を利用して行う「会場型CBT」を単に「CBT」と呼ぶことも多くあります。


「IBT」は、「Internet Based Testing」の略称で、インターネットを利用した試験の総称です。「IBT」「IBT試験」も同じ意味で使われています。CBTのデバイスはコンピュータだけでしたが、IBTはコンピューターのほかタブレットやスマホを試験に利用する場合も含みます。


IBTの中にCBTが含まれていると言えます。いずれもインターネットを利用するのがふつうです。


CBT試験・IBT試験で行われるカンニング方法とは

次に、CBT・IBTの試験で行われる可能性のあるカンニング方法についてまとめます。カンニング方法は、具体的には次の4つのケースに分けることができます。


なりすまし・替え玉受験による不正行為

ほかのデバイスやメモによるカンニング

同じデバイスによるカンニング

外部の人物の協力によるカンニング


1つずつ、より詳細・具体的に見ていきましょう。


カンニング方法➀なりすまし・替え玉受験による不正行為

まず、なりすましや替え玉の人物による不正・カンニングです。そもそも受験している人物が申し込んだ人物と違う場合です。


これは会場型CBT・自宅でのIBTどちらでも起こりうる不正の方法です。またオンラインのCBT・IBTでなくとも、従来の紙を利用した会場型の集団試験でも同じように起こりえます。実際に発覚してニュースとなっているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。


オンラインだと本人確認がやりにくい場合があり、紙を利用した試験よりもなりすまし受験が起こりやすいと言えます。



カンニング方法②ほかのデバイスやメモによるカンニング

次に、受験に使うデバイスとは別にほかのデバイスを用意しておき、それを悪用するケースです。CBT・IBTとも多くはコンピューターで受験しますが、コンピューターのほかにスマートフォンなどを使えるようにしておく方法です。


このケースでは、会場型のCBTでは会場にカンニング用のデバイスなどが持ち込まれます。スマートフォン以外の例としては、メモした紙を持ち込む・自分の腕など体の一部にメモを書き込む・持ち込み可能な身分証明書などにメモを書き込むなどの手口があります。


IBTによる自宅受験の場合、Webカメラの死角にほかのデバイスやメモ、付箋などを置いたり貼ったりすることが考えられます。


会場型CBT・自宅受験のIBTいずれでも起こりうるカンニング方法ですが、直接監視することができないIBTの方が発生の可能性が高いカンニング方法です。


カンニング方法③同じデバイスによるカンニング

試験に使用しているデバイスを使って、試験中に解答に必要な情報を検索したり保存しておいたデータを見たりしてカンニングするパターンもあります。


試験のシステムと同時にWebのブラウザを起動させて検索したり、社内試験などで自分のコンピューターを使用する場合にカンニング用のデータを用意しておきそれを見ながら解答するようなケースです。


これは一人で行うケースがほとんどですが、次の④のように協力者がいる場合に試験と同じデバイスを利用してやりとりする可能性もゼロではありません。


この方法は会場型CBT・自宅でのIBTいずれでもありえます。


カンニング方法④外部の人物の協力によるカンニング

外部の人物がカンニングに協力する場合もあります。会場型CBT・自宅でのIBTどちらでも起こる可能性があります。


会場型CBTなら、外部の人物とインターネットなどで連絡を取り合って不正を行います。やり取りには、試験で使用しているのとは別のスマートフォンなどが利用されるのがふつうです。ただし自社で行う社内試験の場合など、試験で使用しているコンピューターなどを使うこともありえます。


自宅でのIBTでは、インターネットを利用して離れた場所にいる協力者と連絡を取るケースのほか、Webカメラの死角に協力者がいるパターンもあります。


またコンピューターを協力者が遠隔操作して、本人は受験しているようなふりをしているだけの場合もあります。これは事実上➀のなりすまし・替え玉受験と言えるでしょう。


カンニング防止方法

次に、上記のCBT・IBTのカンニングを防止する方法についてまとめます。具体的には次の方法があります。


本人確認

会場の環境

監視カメラ・試験官

試験システム自体の機能

Webカメラ


1つずつ具体的に見ていきます。


カンニング防止方法➀本人確認

試験前の対策として、オンラインでも本人確認を行うという方法があります。申し込み時に身分証明書を事前提出することを義務付けたり、その場での提示を行ったりします。照合は受付や試験官による目視のほか、AIを利用する場合もあります。


会場型であれば、従来通りの精度の確認を行うことができます。自宅などでのIBTの場合は、試験の内容や厳密さとのバランスはありますが、精度の高い方法を採用しているサービスを選ぶことが必要となります。


いずれにしても、本人確認を行うことで替え玉受験の可能性を減ずることができます。会場型CBTはもちろん、自宅でのIBTでも行うことができる方法です。


カンニング防止方法②会場の環境

会場型の試験の場合、会場の環境をカンニングできない状態にする方法もあります。具体的には、受験生同士の距離を空けたりパーテーションで区切るといった方法です。昔から広く行われていますが、効果的だという証明でもあります。


物理的にカンニングできない環境を作るという防止策です。会場型のCBTや自社で行うIBTなど、集団で行う試験で実施することができます。


カンニング防止方法③監視カメラ・試験官

会場型の試験の場合、試験会場を監視するという方法があります。監視カメラで監視したり、試験官が巡回したりします。これも古典的な方法ではありますが、確実な方法でもあります。


自宅などで行うIBTでも「オンライン・プロクタリング」という試験方法があります。これは遠隔地にいる試験管がマイクとカメラを通してリアルタイムで監視を行い、その状態で試験を実施するものです。一部の資格試験や英語テストなどで導入されています。


カンニング防止方法④試験システム自体の機能

試験で使用するシステム自体に、カンニングを防ぐ機能が実装されている場合もあります。


たとえば多くのサービスで導入されているのが、問題をシャッフル・ランダムに出題する機能です。これにより、同じ問題番号への解答が同じ問題・同じ選択肢とは限らないことになります。すなわち、ほかの受験者の解答を盗み見たとしても、それが自分に表示されている問題・選択肢と異なる可能性があり、カンニングする意味がなくなります。


さらには発覚のリスクを冒してまでカンニングする意味がなくなり、抑止力としても機能します。


そのほか、試験中はほかのアプリケーションの使用を制限する機能が付いているシステムもあります。これにより、ウェブのブラウザを開いて検索することが不可能になったり、ほかのデータを閲覧することができなくなります。


会場型CBT・IBTに共通して提供されている機能です。


カンニング防止方法⑤Webカメラ

コンピューターのWebカメラを使用して挙動を監視できるシステムもあります。これにより、たとえばモニター以外のところを見ていないかどうか・ほかを見ている場合それがどのぐらいの時間続いているかといったことが確認できます。疑わしい挙動のチェックが可能となります。


Webカメラでの監視には、リアルタイムでの監視と録画を確認する方法との2つがあります。AIを活用している場合もあります。システムによりますが、会場型CBT・IBTともに提供されている機能です。


イー・コミュニケーションズのカンニング防止への取り組み

次に、私どもイー・コミュニケーションズのカンニング防止への取り組みをご紹介します。イー・コミュニケーションズの場合、CBT・IBTのシステム「Master CBT」に実装されている対応策と、Master CBTと併用する不正防止専用のサービス「Remote Testing」があります。


Master CBTの機能・Remote Testingの機能とに分けて、それぞれまとめます。


カンニング防止の取り組み➀Master CBT搭載機能

「Master CBT」は弊社が提供しているCBT・IBTのサービスです。社内試験などでは自社の会議室などを利用してCBTを行うことができます。また弊社の会場型CBTサービス「J-Testing」の受験端末にもMaster CBTが使われています。


まずMaster CBTに実装されているカンニング対策の機能について紹介します。


シャッフル・ランダムに対応した出題

Master CBTでは、問題をシャッフルしたりランダムにしたりして出題することが可能です。具体的には、プールした100題の問題からランダムに50問出題したり、出題順序や選択肢の表示順序をシャッフルしたりすることができます。


このシャッフル・ランダムの機能により、会場でのカンニングを無効化することが可能です。盗み見た解答が同じ問題・同じ選択肢とは限らないからです。知識の定着を測定するような内容で、選択問題が中心となる試験では非常に有効な機能です。


受験動作制御

Master CBTでは、オプション機能として解答以外の動作を制限することができます。具体的には、OSの設定の変更・ほかのアプリケーションの起動・コピー&ペーストやWeb検索などを禁止することができます。


コピー&ペーストが禁止されていると不正に検索する際の手間が増え、監視する側からすると不正を発見しやすくなります。またそもそもほかのアプリケーションの起動やWeb検索ができなければ、同じデバイスによる不正ができなくなります。


これにより、第三者とのやり取りや検索といった不正を予防することができます。

(※Windows限定)


カンニング防止の取り組み②Remote Testing

「Remote Testing」は、オンラインテストに組み合わせて利用できるリモート監視サービスです。自社のスペースや自宅での受験でも、会場型と同等の受験環境を提供することができます。もちろん会場型CBTでもご利用いただけます。次に、Remote Testingに実装されているカンニング対策機能について紹介します。


本人認証による替え玉・なりすまし防止

Remote Testingでは、替え玉・なりすまし防止のため本人認証・本人確認を行うことができます。監視員・AIによる認証のほか、本人画像や身分証明書の撮影による認証にも対応。試験形式に合わせた方法が選択可能です。


幅広い層の受験者が集まる資格試験などはもちろん、多数の支社や営業所から面識のない社員が受験するような社内試験でも役立つ機能です。


Webカメラによるリアルタイムの不正監視

Remote Testingでは、コンピューターに装備されたWebカメラを利用して試験中に不正を監視することができます。不正と見られる挙動があった場合は、受験者への不正警告・通知を行います。通知にはスクリーンショットも含まれており「動かぬ証拠」となります。


また受験者への警告や監視員がマーキングした内容といった情報を、試験後に管理画面から閲覧することができます。


このように、不正に対してリアルタイムで迅速に対応できるほか、試験後に確認することが可能です。


受験中の挙動の録画による不正監視

リアルタイムでの監視のほか、受験中の様子をWebカメラで録画することも可能です。もちろん録画した動画は閲覧・ダウンロードすることができます。そのほか不正の疑いのある場面を取り出し、ストリーミング再生することもできます。


また動画をAIエンジンで解析することができます。解析された結果は点数化(不正点数)され、一定の点数以上のものを抽出したり精緻に再度解析を行ったりすることも可能です。日本人・アジア人に適合した挙動検知AIを使用しており、精度も業界随一となっています。


これらの機能により、試験後でも疑わしい挙動を確認することができます。さらに疑わしかっただけなのか実際に不正行為だったのかを解析・結論付けることができます。


監視内容をもとにした合否結果の修正

本人認証や受験中の様子を確認・解析した結果不正があった場合は、該当の受験者は試験後に合否の修正を行うことができます。


この機能により、不正を行った受験者をそのままにすることなく適切に対処することができます。その結果、試験の正確さと信頼性を保つことが可能となります。


CBT試験・IBT試験でもカンニングを防止できる

以上見てきたように、CBT試験・IBT試験でもカンニング防止が可能です。多くの機能が実装されているサービスほど安心して利用でき、さらには正確な試験結果を得ることが可能となります。


不正行為のない試験を安心して運用したいとお考えなら、防止策の充実したイー・コミュニケーションズのサービスをぜひご検討ください。ご不明の点やご質問などございましたら、ページ右上の「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。