catch-img

簡単な多肢選択問題の作り方

企業や組織では、人材の選考やスキル評価のための試験を行うことがありますが、問題作成のご担当者であれば、作問をしていくなかで多肢選択問題の作り方に関して一度は悩まれたことがあるのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に社内試験の問題作成を行っている人事・教育担当者に向けて、多肢選択問題の作り方について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.多肢選択問題作成のポイント
    1. 1.1.問題作成の基本的な考え方
    2. 1.2.選択式問題の効果的な構成
    3. 1.3.選択式問題作り方のテクニック
    4. 1.4.良い選択問題を作るための注意点
  2. 2.多肢選択問題作成の手順とポイント
    1. 2.1.適切な正解肢と誤った選択肢の設定
    2. 2.2.不自然な偏りがないかの確認
  3. 3.選択問題作成時のよくある誤りと解決策
    1. 3.1.問題レベルの適切な難易度を保持
    2. 3.2.誤答肢から正解を導けないようにする
    3. 3.3.効果的な選択肢の数を考える
    4. 3.4.多肢選択問題がうまく作れない時はプロから作り方を学ぶ
    5. 3.5.試験実施後に多肢選択問題の評価と改善をする
  4. 4.まとめ

多肢選択問題作成のポイント

多肢選択問題は昇進試験や、資格試験など評価の現場で頻繁に使用されます。
選択問題は特定のテーマやスキルに関する知識を測定することができます。問題を構成する際は、その目的を明確にすることが肝心です。

ここでは、教育効果を最大限に引き出すための多肢選択問題の作成ポイントについて説明します。

問題作成の基本的な考え方

まず、受験者のレベルや試験の目的に合わせて、問題の難易度を決める必要があります。

問題の難易度の設定は受験者の能力を正確に測る上で重要です。選択肢のバランスも良質な問題作りに不可欠です。

難しすぎると合格者が減少し、逆に簡単すぎると試験の価値が低下します。適度な挑戦を提供することで、受験者はより意欲的に問題に取り組めます。

例えば、比較的だれでも受かる簡単な試験には、基礎的な知識を問うシンプルな問題が適していますが、深い理解を評価する場合は、応用的な知識や思考力が必要な問題が望ましいです。

複数の選択肢がある問題では、受験者の知識の深さを判断できます。選択肢に、バランス良く誤答肢(誤った内容の選択肢)が設定されていれば、受験者は深く考え論理的に答えを選ぶ力を養えることができます。

誤った選択肢を適切に設けると、ただ答えを暗記するだけでなく、なぜそれが正しい答えなのかを考えないと正答を選べないため、誤った選択肢の精度によっても問題の難易度が変わります。

また、選択問題の結果は分析しやすく、どの領域を受験者が苦手としているかを把握しやすいです。

選択式問題の効果的な構成

単に問題を作成するだけではなく、受験者の知識の深さや判断力を正しく評価できる質の高い問題を作成することが重要です。

そのため、問題文は何を問うているのか分かりやすく、選択肢には巧妙さを盛り込む必要があります。

さらに、誤答肢を作る際には、その選択肢が現実的であることに注意することが必要です。不自然な誤答肢は、テストの信頼性を損ね、受験者に不公平をもたらす可能性があります。

また、誤答肢が正解と区別がつかないほど似ている場合、問題の難易度を不必要に高め、試験の目的を見失ってしまう可能性もあるので注意してください。

最後に、選択肢が同じ文脈で書かれているかを確認し、いずれの選択肢も同じ尺度で評価されるようにします。

これらの要素を適切に組み合わせることで、効果的で質の高い選択問題が構築され、受験者の理解度や能力を適切に評価できるようになります。

選択式問題作り方のテクニック

選択式問題の作成では、単一の問題形式にとどまらず、さまざまな形式の問題を導入することで、受験者により幅広いスキルや知識をテストする機会を提供できます。

例えば、順序付け、組み合わせ、または比較問題などがあります。

良い選択問題を作るための注意点

多肢選択問題は機械的な採点が可能であり、手動での採点時間を軽減できるため、様々な試験現場で広く利用されています。

より効果的な問題を作成するためには、次の要素を意識してみてください。

①問題文の表現を明確にする

まず、表現の明確さが重要です。
問題文を簡潔かつ明瞭にすることで受験者が問われている内容を正しく理解しやすくなります。

すべての受験者が迅速に理解でき、かつ、一貫した知識を正しく評価できるようでなければなりません。

特に、用語や概念の理解を測る問題を作る場合、それらが正確に定義され、使用されているか慎重にチェックすることが求められます。試験担当者が効果的な多肢選択問題を作成し、受験者の知識と理解を公正に評価する手助けとなるよう、具体的で説得力のある問題文を設計することが重要です。

具体性も忘れてはなりません。問題文が抽象的過ぎると受験者が迷う可能性があります。関連する実例や具体的なシチュエーションを用いることで問題にリアリティを感じ、理解しやすくなります。

②選択肢のバランスに注目

次に、選択肢のバランスに注目しましょう。正解となる選択肢だけでなく誤答肢も適切に構成することが大切です。極端に難しいまたは簡単な選択肢を避け、受験者に適度な難しさを提供することで公平で正確な評価が期待できます。

選択肢は多肢選択問題の核心と言えます。質の高い問題を設計するには、正解の選択肢が正しい情報を示し、誤答肢が適切に配置されることが必要です。

誤答肢は、受験者たちの一般的な誤解やよくある間違いに基づくもので、正解の選択肢と混同しやすいなど合理的に誤解され得る内容でなければなりません。このような誤答肢は、受験者の理解を深め、正解を導く洞察力を養います。

事実に基づく正しい情報を含む信頼性のある選択肢を設計することで、テストの効果を最大限に引き出せます。

また、各選択肢が明確に定義された学習目標に沿っていることは、受験者の思考を刺激し、正確で実質的な知識の獲得に結びつきます。

このように、多肢選択問題での各選択肢のバランスは、試験の質と教育的効果の両方を得ることができます。

試験担当者が選択肢を慎重に検討し、受験者の能力を正確に測定し、育成するための有効な手段とするには、これらの点を考慮する必要があります。

③フィードバックを受ける

また、良質な問題を作成するには、他の試験担当者に問題を解いてもらいそのフィードバックを受けることでより洗練された問題へと磨き上げることができます。第三者の視点は問題点を浮き彫りにするために貴重です。

④過去に学んだ問題を活用する

最後に、復習の効果を最大限に活用しましょう。多肢選択問題に受験者が過去に学んだ内容を織り交ぜることで、知識の定着を促進します。これは単なる評価だけでなく教材としての価値を高めることにもつながります。

良質な多肢選択問題を作成することは、受験者の理解度や能力を適切に評価できるようになります。

今回、紹介したポイントを踏まえ受験者にとって有益な選択肢問題を作成していきましょう。

WEBテストのCBT

多肢選択問題作成の手順とポイント

多肢選択問題は、試験担当者にとって受験者の理解度を測る重要な手段です。

有効な多肢選択問題を作成するためには、適切な手順と細心の注意が必要です。効果的な問題設計のための手順を詳しく解説していきます。

大きな流れは下記の通りです。

①正答の選択肢を慎重に選びます。関連性のない情報は盛り込まないようにしましょう。受験者が内容をじっくり考え、知識を適用することで正解に至るように設計しましょう。

②誤答の選択肢を設定します。これらは、受験者の誤解や一般的なミスを反映したものを用意するのが良いでしょう。

誤答肢は潜在的な学習機会を提供し、受験が自分の理解度を評価する手がかりとなります。

効果的な多肢選択問題を作成するには、これらに加えて細かな点にも注意が必要です。

例えば、選択肢の一貫性を保ち、紛らわしい表現や二重否定を避けるなどの配慮が必要です。

また、すべての選択肢を同じ程度の長さにして、特定の選択肢だけ短くなったり長くなったりしないようにするなど、選択肢の形式の統一も大切です。

これらのステップとテクニックを駆使して、受験者の思考力を刺激し、より深い理解を促す多肢選択問題を作成できます。

以下では、具体的な手順とポイントを解説していきます。

適切な正解肢と誤った選択肢の設定

正解肢と誤答肢を配列する際には、受験者が推測せずに知識に基づいて答えを選べるよう配慮する必要があります。

例えば、アルファベット順や一定のパターンによって正解を予測できないように選択肢をランダムに配置し、文量の均一性や表現のバリエーションを保つことが望ましいです。

これにより、各選択肢が平等に選ばれる機会をもち、受験者は真の理解に基づいた選択を行うことができます。受験者に対して不透明で挑戦的な問題設定は、深い学びを促し、知識の定着を支援します。

イー・コミュニケーションズのCBTサービス「MASTER CBT PLUS」なら選択肢をランダムに提供することが可能です。

また、設問別統計機能で、どの選択肢がどのくらい選ばれているのかがわかるので、その数値を判断材料として、まったく選ばれていない選択肢を不適切な選択肢として修正することが可能です。
詳細は「MASTER CBT PLUS」のサービスページをご確認ください。

不自然な偏りがないかの確認

適切な多肢選択問題の作成には、作問担当者が内容の教育的意義と適正な難易度を意識することが必要です。

選択肢を丹念に作成した後、偏りがないか詳しく見直すことが重要です。

たとえば、文法的誤りや不適切な語彙の使用は避けるべきです。そして、すべての受験者に理解してもらえる構造か、無意識に特定の知識や技能を求めるものになっていないかも検証する必要があります。

多肢選択問題は、知識だけでなく批判的思考や問題解決能力を育成する手段でもあります。
そのため、作問担当者が作成する問題は受験者の成長と学習を促す質と公平性が保証されることが望まれます。

選択問題作成時のよくある誤りと解決策

選択問題の作成時に見落とされるよくある誤りと解決策を紹介していきます。

効果的な問題を作るには、これらの間違いを理解し、回避することが必要です。

良質な問題は正確な評価に不可欠です。この記事を参考に、より良い問題作成に努めましょう。

問題レベルの適切な難易度を保持

多肢選択問題は、受験者の知識と理解のレベルを正確に評価するための重要なツールです。しかし、問題の難易度に一貫性がないと、テストの精度は損なわれる恐れがあります。試験担当者は、効率的で均衡の取れた多肢選択問題を作成するために、さまざまな要素を考慮する必要があります。

基本として、各問題が目指す学習到達点を事前に定義し、目的に合致しているかを確認しましょう。

具体的な学習成果を視野に入れることで、必要な知識や技能が明確になり、適切な難易度設定が可能です。

また、過去のテストや問題例を分析し、その強みと弱みを把握することは今後の問題作成に役立ちます。過去のデータを利用して傾向を分析し、基準を満たすかを確認することはとても重要です。

最終的に、作問担当者はこれらの調整を行いながら、多肢選択問題が信頼性の高い評価方法となるよう努める必要があります。挑戦的で公平性を備えた問題作成は、受験者の納得度と学習成果を向上させる鍵です。

誤答肢から正解を導けないようにする

多肢選択問題の効果を確保するためには、誤答肢が重要な役割を担います。

誤答肢を設計する際は、それが明らかに不正解であると判断されないように注意が必要です。そのため、誤答肢には正解に関連する手がかりや、受験者たちがしばしば誤解するポイントを押さえ、実際の誤りや一般的な誤解に基づいて作成することが重要です。

解答が明白すぎると、試験が意図する評価の精度を損ねます。そのため、全ての選択肢が表面上妥当に見えるよう工夫することで、試験の品質を高めることが求められます。

試験担当者は受験者に混乱を与える可能性のある誤答肢を巧みに構築し、多肢選択問題を効果的な評価ツールとして機能させることが必要です。

効果的な選択肢の数を考える

選択肢の数は試験の精度に大きく影響します。

選択肢が多いほど、受験者が推測で正解を当てる確率が下がり、推理や知識に基づいた正答が増えるため信頼性の高い評価が可能です。問題作成時の負担や受験者への混乱やストレスを考慮して選択肢の数を決定してください。

多肢選択問題がうまく作れない時はプロから作り方を学ぶ

多肢選択問題は教育現場や試験、検定等で学習目標達成度を測る重要な手段です。
問題は受験者が学んだ知識を正確に理解し、実践的な場面で応用できるかを評価するために緻密に設計されます。

作問担当者は効果的な多肢選択問題の作成と、正確性を保ちつつ受験者に有益なフィードバックを提供する方法を深く考慮することが必要です。

これまで多肢選択問題の作り方の重要性を伝えてきましたが、多肢選択問題の作成は難しいと思った方や、問題作成に関する研修をしてほしいと思った方はイー・コミュニケーションズの「サクモンコンサル」をご検討ください。

問題作成コンサルティングパッケージの「サクモンコンサル」なら、質の良い問題作りをサポートします。

問題作成に関する研修やマニュアルを提供し、良い問題を作成できます。
ご興味があれば「サクモンコンサル」に関するサービスページもご確認ください。

試験実施後に多肢選択問題の評価と改善をする

問題の正答率のデータは、難易度測定の重要な指標です。正答率が高い場合は受験者にとって挑戦的でない可能性があり、低すぎる場合は問題が解釈しにくいか、教材理解が不足している可能性があります。

また、全く選択されていない選択肢がある場合は、選択肢を見直す必要があります。
イー・コミュニケーションズのCBTサービス「MASTER CBT PLUS」なら、受講者の解答時間や選択肢の分布、カテゴリ別の正解率などで統計情報を出力できます。
これらの統計情報から次回の試験をアップデートする際の指標とすることが可能です。

WEBテストのCBT

まとめ

受験者の実力をきちんと測ることができる多肢選択問題を作成するには、さまざまな工夫が必要なことを解説しました。
昇進昇格など社内での試験で多肢選択問題を作成する場合は、問題の作成や試験結果の管理が簡単なCBT(Computer-Based Testing)での試験の実施をご検討ください。

イー・コミュニケーションズの「MASTER CBT PLUS」は、受験者が分かりやすい結果画面になっており、解説画面はテキスト表示だけでなく、画像による表示も可能です。問題分類別の評価から、レーダーチャートを生成し、コメント付きで表示することも可能なため、試験担当者の負担を少なく、受験者にとってもより深い理解が可能です。

また、多様な出題パターン、テスト結果の一元管理、統計情報の分析などテストの質を高めるために必要な機能を多く搭載しております。

試験のCBT化を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。

 

組織が発展していくには、社員一人ひとりの能力を向上させることが不可欠です。 そのためにも、企業は個々のスキルアップを促す仕組み作りをする必要があります。 このメディアでは、社員教育に力を入れていきたい企業様に向けて、 教育・研修をメインに社員が成長していくための情報を発信していきます。

試験のDX化、人材教育の課題など、私たちイー・コミュニケーションズが解決します。

お電話でのお問い合わせはこちら

Copyright ©e-communications,Inc.

PAGE TOP